電気工事士になろうと思った理由
第二種電気工事士の統計から読み解くシリーズ第四弾は、
電気工事士資格を取得しようと思った理由です。
これも前回同様、学生と就業者に分けて説明します。
まず学生の一番多い理由、「学校のすすめ(就職を有利にするため)」です。
実に50%超えの半数がこの理由です。
やはり、電気工事士資格は企業にとっても即戦力となりえますので、
企業側としたら、就業してから取得させるより、すでに取得している人を
獲得したいというのは十分理解できますので、就職が有利になるということで
学校側が勧めるのもうなずけますね。
続いて、2番目は、「(自分の意思で)就職を有利にする材料として」です。
これは、25%程度です。
能動的か受動的かの違いはありますが、1番目と同様就職を有利にするための
受験ということです。
つまり、75%ほどは就職に対するアドバンテージのための取得ということです。
逆を言うと、それだけ就職にプラスになる資格ともいえるでしょう。
それ以外は能力を試したい、家業を継ぐためなどの理由がありますが、
多くは、就職のためというのが学生が第二種電気工事士資格の取得を
目指す理由のようです。
就業者が取得を目指す理由
次に、就業者が取得を目指す理由です。
これは、もう圧倒的1番は、「資格が必要な職務に就いている」という理由で
60%程度を占めます。
もう、資格が必要な仕事についている以上取らざるを得ないということですね。
取らなくきゃ仕事にならない、そういうことです。
それ以外は新規事業のための取得や資格が必要な部署への異動希望、
昇進、昇給を目指してなど、企業内での自身の仕事をよりやりやすくするための
理由がならんでいます。
学生は就職がもっとも多い理由で、就業者は仕事内容のためという理由で
取得を目指しているということで、共通することは企業側は電気工事士資格取得者を
必要としているということがこの統計から読み取れるのではないでしょうか。